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移動型ライター
小倉千明
暮らし・社会・カルチャーなどのジャンルで主に書いています。情報収集と積ん読が得意。ハーバルセラピストとして活動しながら、自然療法や予防医学を学び、植物の持つパワーに魅了されています。
ていねい通販のスタッフがフェムテックについて学び、体験し、理解を深めていく「フェムテックプロジェクト」の第4回。
いよいよ最終回となる今回は、今まで3回にわたって行ってきた第1回「フェムテックとの出会い」、第2回「プロに教わる勉強会とアンケート」、第3回「座談会&ワークショップ」を通して、学んだことや気づいたことを改めて振り返りながら、「今後、この体験をスタッフ同士や、お客様とのコミュニケーションにどのように生かしていくか?」について、話し合いました。
このプロジェクトを通してどのように変化していったのかぜひご覧ください!
最終回! フェムテックについて学んだこと を振り返る
フェムテックとの出会いからセミナーや座談会の開催、フェムケア商品の体験を通して、ていねい通販内にどんな気づきが生まれたか? を振り返るために集まったのは、男女交えたプロジェクトメンバーの計4名。簡単にプロフィールをご紹介します。
メンバー紹介!
身体の不調や悩みについて 、話しやすい環境が広がりつつある
まずフェムテックプロジェクト全体を通して見えてきたのは、女性も男性も、ジェンダー問わず「不調になっても我慢してしまう」人が、実は多数いたということ。
不調の理由が自分でも分からなかったり、個人差を気にして人に言いづらく、一人で我慢してしまったりする状況を踏まえて、これからどのようなコミュニケーションを心がけていくのか語り合いました。
ストレスは知らず知らずのうちにたまってしまうもの。身体に支障が出るまで、気がつかない方もいますよね。
アンケート結果を見て、不調を感じている方が想像以上に多いと知りました。個々が無理して頑張ることをよしとしてしまい悪循環を生んでいるのでは……? 自分にも優しく、人にも優しく、を心がけたいと思いました。
我慢するのは、不調を隠そうとする心から生まれます。まずは、一人ひとりが自身の身体を受け入れてあげること。自分の身体の不調に自覚をもつことが大きな第一歩となりました。
また今回のフェムテックプロジェクトをきっかけに、これまで話されてこなかった身体の不調や悩みについて話しやすい環境がさらに広まった、という嬉しい声も聞けました!
座談会でドキドキしながら伝えあったお互いの悩み……。同僚から聞いた婦人科の情報は、ネットで調べるだけの情報よりも安心感がありました。尻込みしていた通院も、「よし行ってみよう!」という声もあり、勇気がもてて、ぽんっと背中を押され合ったような気がします。
抱え込まずに外に吐き出してみる。すると、「一人じゃない」とわかって、大丈夫かもしれないという気持ちが芽生えてくる。それだけで楽になることがあるのかもしれません。
自分の身体を向き合うために 、休暇をとったり、時には専門家に頼ることも
みなさんは健康にまつわる商品を届ける仕事をしていることもあって、自分の身体に向き合う意識も比較的高いと思います。日常の中で、何か心がけていることはありますか?
そうですね……。仕事を頑張る中で、まずは、自ら進んで休暇制度を活用するようにしています。会社の制度がいかに充実していても、使われなければ意味がありません。上司も気兼ねなく休む環境から、周りのスタッフにも休みやすいと感じてもらえたらと思いますし、自分の体を労る時間をつくってほしいです。
気兼ねしたり我慢したりせずに、身体の状態を上司や同僚に伝えること。そういう意見や声が届きやすい社内環境であることも、とても大切ですよね。
頑張っているからしんどいというのは勘違いかもしれません。疲れてから休むのではなく、疲れる前に休むことも大切。心身の整えを心がけることで、ストレスを溜めにくくなり、仕事もプライベートも充実していくのではないでしょうか。
フェムテックプロジェクトをきっかけに、個人のつらさの解決だけでなく、同僚の不調に気づいたら声がけをするというコミュニケーションも、以前よりも活発に社内で生まれています。
自分の話を聞いてもらって楽になった経験から、周りの不調に気づいたら声をかけるように心がけています。フェムテックを知ってから、以前よりも周りのスタッフの様子に敏感になりましたね。互いに思い合える空気感をみんなで作っていきたいです。
プロジェクトの中で、心身の不調に関してはインターネットなどで検索しても不調が解消されない人が多くいたことも知りました。
世の中に溢れる曖昧な情報に頼るのではなく、かかりつけの婦人科をもつなど専門家の存在も大切だと気がつきました。
私がかかっている婦人科の先生もとても信頼できる方です。病気を未然に防ぐためにも、少しでも心配なときは、お医者さんにしっかり相談すること。かかりつけのお医者さんを持つことは、小さな不安を大きくさせず、心の健康にも役立つのではないかと感じています。
顔が見えなくても信頼できる相手であれば、共有し合えることがあるはず
異性間だけではなく、同性同士でも、お互いの不調に対しては「どこまで言うべき? 聞くべき?」という塩梅を探っている人が少なくありません。まずはお互いを「知る」ことからはじめて、それぞれに心地よい形で理解し合い、支え合っていくために、具体的に必要なことはなんでしょう?
先輩から後輩へなど経験からの話は説得力があります。社内でそんな会を定期的に開催するのはどうでしょうか。年齢による変化をシェアするだけでも、役に立つ人がいるかも知れません。「知らせること」「共有すること」の大切さを改めて感じます。
パートナー、友人、同僚などに、自分の話せる範囲で不調や身体のことについて共有していくのがいいと思っています。私はフェムケアアイテムの体験を「こんなふうに使うんだよ」って、夫に話したところ、夫の理解も深まっていると感じることができて気持ちが軽くなりました。
ていねい通販に寄せられるご意見やメッセージを通して、「お客様ともシェアすることができれば」と話題は膨らみます。
お客様からも、家族に言いにくい悩みが「ここでなら話せる」と相談いただけたり、顔が見えなくても信頼できる相手であれば、共有し合えることがあると感じています。
ていねい通販がずっと大切にしている「コミュニケーション」の大切さに、今回のプロジェクトを通して改めて気づきました。お客様にとっても、「この人たちに聞けばわかるし、安心できる」そういう存在でありたいですね。
「 ここなら悩みを言えるかも」という場所を見つけてほしい
最後に、フェムテックプロジェクト全体を通して、それぞれの意見を聞きました。
実は最初、「フェムテック」ってどこのおしゃれな横文字!? という認識だったのですが、4回の過程を経て、視野が広がりました。今回私たちがフェムテックを通して、社内で言いにくかった話題も言いやすくなったように、お客様にも一人で抱え込まずに悩みを言える場所を見つけてほしいですね。
最近、フェムテックの情報もメディアで多く見かけるようになりました。知らなければ目に留まらなかったことも知ることで興味深くなり、フェムテックの視点を持って、新たな健康管理ができたらいいなと意識が高まりました。
SNSやメールをはじめ、お手紙、電話などお客様と繋がることがたくさんあるので「ここなら悩みを言えるかも」と言っていただけるようになれれば良いなと思います。「ちょっと聞いてほしいんだけど……」とお客様から気軽に話していただけるようになるとうれしいですね。
健康食品は安心できるお守りみたいなものだと以前お客様がいってくださったのですが、コミニュケーションの形は様々だけれど「大丈夫?」のお声がけがそっとできるような存在でありたいです。情報の届け方についても改めて意識し直す機会になりました。
全4回にわたってお届けしてきた「フェムテックプロジェクト」レポート、いかがでしたでしょうか?
今回のプロジェクトを通して、ていねい通販が大切にしたいと考えているお客様との深い「コミュニケーション」は、一人ひとりの安心できる暮らしにもつながるのではないかと、スタッフ同士でも話していた姿が印象的でした。
「知ること」「語ること」「共有すること」。お届けしてきたこれらの学びが、みなさまの日々の“不”をやわらげるギフトのようなものになればと願っています。
フェムテックの連載はいかがだったでしょうか。1人で抱え込まずご感想でも何でもお聞かせください(*^-^*)
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