【労り】と【労い】で元気の数珠つなぎ。自分への優しさが、人への優しさに続く。

09.30 2021
自分への優しさが、誰かへの優しさに連鎖する
夏の疲れが残っていたり、日中の寒暖差に体がついていかなかったりと、体調管理が難しいこの季節。さらに長引くコロナ禍のせいで、何かと気苦労も絶えませんよね。
「気が付けば不調なまま忙しい年末に…」なんてならないように、今のうちにしっかり自分を労わっておきたいものです。
さて、この「労」の文字ですが、送り仮名によって少し違う意味になることを知っていますか?
【労る(いたわる)】
弱った人を気遣い、優しく接する
【労う(ねぎらう)】
苦労した人を慰める・感謝する
うん、どちらも素敵な言葉ですよね。とは言え、自分がずっと疲れたままでは、誰かを労う余裕すらなくしてしまいがち。
周りの人に心配をかけないために、また、いざという時に周りの人を支えられるように、まずは自分を労ることを大切にしてみませんか?

そこで今回は、自分自身を元気にする方法から探っていきましょう。
頑張った自分を素直に褒めれば、勇気もヤル気も120%
自分の苦労が報われるのは、やはりその頑張りを認められた時。だけどあなたの努力を1から10まで理解しているのは、誰でもない自分自身です。
そこで何かを頑張った時や満足いく成果を残せた時は、自分で自分を素直に褒めちゃいましょう。

鏡に映った自分に話しかける、心の中でつぶやく、日記やメモに記しておく…など、やり方は何でもOK!喜びや達成感を味わえる方法を見つけてみてください。
実は自分を褒めることは、心理面でも数多くのメリットがあると言われています。
①自己肯定感が高まり、前向きになれる
②自信や勇気が生まれ、行動意欲が湧いてくる
③自分を認めることで、人の個性も認められる
など
それでも元気が取り戻せないという人は、まずは疲れた心身をゆっくり休めること。
疲れているのは、あなたが頑張った証。「休むこと=悪いこと」と考えず、家族や友人、信頼できる同僚たちに甘えてみましょう。
もし相手に負担をかけたとしても、元気になった後の働きや行動でお返しすればいいんです。
逆にその人が不調になった時には、すぐ自分に打ち明けてくれる…。そんな関係が築ければ素敵ですよね。

秋の夜長を楽しんで、心と体をクールダウン
自分を労るには、好きなことを楽しむのも効果的。それが心身のリラックスにつながれば、なお良しです。
そこでこの時期にオススメしたいのは、“秋の夜長”の有効活用です。
季語として有名な“秋の夜長”とは、その文字通り、秋が深まるにつれて夜が長く感じられることを表す言葉。
一般的には「秋分の日(9月23日)」から、冬の始まりとなる「立冬(11月7日)」の間を指すと言われています。
時折、聞こえる虫の声や、窓から入りこむ涼しい夜風…。ウンウン!確かにこの時期の夜は、何もせずただ静かに過ごすだけでも心地良いものです。

さらに行動派のあなたには、こんな楽しみ方はいかがでしょう?
シンプルに夜さんぽ
夏の蒸し暑さから解放され、夜の散歩が気持ちいいこの季節。涼しい夜風のおかげでスイスイ足が進みます。
1つ前の駅で降りて、“秋のにおい”を味わいながらゆっくり帰宅するのも健康的。
夕食がさらに美味しく感じられるかも♪
公園のベンチで夜カフェ
ペガサス座やオリオン座など、おなじみの星座が映える秋の夜は、公園のベンチでカフェを楽しむだけでも贅沢気分。
スマホやタブレットで読める電子書籍なら、夜でも公園でのんびり読書が楽しめますよ。
好きな音楽とプチドライブ
自分だけの空間が欲しい人は、お気に入りの曲をBGMに短距離ドライブはいかが?
空気が澄んでいるこの季節なら、街や高速道路の灯りも一段とキレイ。もちろん“密”の心配もありません!

あなたの元気を、周りの人にもおすそわけしよう
自分自身を労(いたわ)って元気を取り戻したあなたなら、きっと頑張っている周りの人を労(ねぎら)うことができるはず。
例えば、自分がかけて欲しいひと言を、言葉やメモにして周りの人に伝えてみるのもいいですよね。

「ありがとう」や「おつかれさま」といった言葉も大切ですが、あなたが知るその人の努力の過程もぜひ称えてあげましょう。
“自分を見てくれている人がいる”という喜びが、新しいパワーの源になるかもしれませんよ。
子どもに・・・
「テストおつかれさま。点数もスゴイけど、好きなことに夢中になれるのもカッコいいね!」
チームメンバーに・・・
「今日の提案、前回よりさらに良かった~。丁寧にリサーチを続けてきた成果が出たね」
ママ友に・・・
「おすそ分けありがとう!仕事をしながら、家事も育児も全力で頑張るあなたを尊敬しています」
さて、今日も一日家事に仕事に…頑張った私を、しっかり労わってあげよう♪
あっ!
もし誰か労ってくださるなら…
“栗スイーツ”をつけてくれたら、私はさらに元気になれます(笑)