心身の不調が言いづらいのはなぜ? フェムテック勉強会とアンケートで「発見」

11.08 2021
ていねい通販のスタッフがフェムテックについて学び、体験し、理解を深めていく「フェムテ ックプロジェクト」の第 2 回。
「そもそもフェムテックって何?」ということを学んだ前回に続いて、今回はフェムテックを より深く知り、身近に感じるために、プロに教わる勉強会を実施しました。
参加したのは、ていねい通販のスタッフ 32 名(女性 25 名、男性 7 名、年齢層は 20〜50 代前半)。 フェムテックを知ることで、どんな気づきが社内であったのでしょうか?
勉強会の内容とア ンケート結果をご紹介しながら、これを読んでくださっているみなさんにとっても新しい発見 が生まれたら嬉しいです。
プロに教わるフェムテック勉強会のレポート。これまでの「当たり前」をアップデ ート
2021年7月に開催した、フェムテックのプロに教わるフェムテック勉強会「〜0 から知って、毎日を楽しく〜フェムテックウェビナー」。
まずは、フェムテックに関して世界と日本を比較しながら、詳しく学びました。その中で女性の体やホルモンの変化による「ゆらぎ」が日本の社会において見過ごされてきた状況があった という話題が。
例えば、生理中のアイテムとして支持が広がっている「吸水ショーツ」が日本の法律では「医薬部外品=生理用品」ではなく、「雑品」のカテゴリーに入っていることや、健康診断の婦人科診断がオプションになっていることなど、「当たり前」をアップデートしていくタイミング にきているのではないか、という現状への問いかけもありました。

多くの人が日常の中で不調を抱えながらも、症状の有無や内容、程度などに個人差があるた め、なかなか人に話せない……というのが現状です。それに対して「我慢ではなく、前向きな 解決策」を見出すひとつの方法が、フェムテックなのです。

「ほとんどの女性がなにかしらの心身の不調を抱えている」「だけど不調は人に言いづらい……」ていねい通販のスタッフアンケートより、リアルな声をお伝えします
フェムテック勉強会を経て、ていねい通販のスタッフに「心身の不調」や「社内コミュニケー ション」についてアンケートを実施しました。その結果と回答を通して、どんな気づきがあっ たのかを見ていきます。よかったらみなさんも、「自分はどうだろう?」と一緒に考えてみてくださいね。
日常の中で、どんな不調を抱えている?
まず、「どのぐらいの頻度で体の調子が優れないと感じますか?」という質問をしたところ、 ていねい通販の女性スタッフは、月一回以上、不調を感じている人の割合が 96%! 社内にい るほとんどの女性が、普段と変わらないように見えても、なにかしらの不調を抱えながら仕事 をしている日があることがわかりました。

症状としては、月経前症候群(PMS)が 50%を超える結果に。月経随伴症状(生理中に起きる 症状)や、月経前不快気分障害(PMDD)など、月経関連の症状のほかにも、出産にともなう体 の変化で不調を感じることがあるといった声も挙がりました。

- スタッフの声
- わたしの場合は、すごく落ち込むことが多いです。そもそも落ち込みやすい性格ではあるので、ホルモンのせいなのか性格なのか自分でもわからないです。
- スタッフの声
- このダルさ、めんどくささ、やる気のなさは、ホルモンの問題なのかシンプルにやる気のなさなのか、どっちなんだろう、、、と日々思います。どちらかかわからないので、人に伝えることに罪悪感があります。


多くの人が日常のなかで不調を感じていることに気づき、「不調を抱えているのは自分だけじゃない」と気持ちが少し楽になったという声も。また、同じように生理にまつわる不調を抱えていたとしても、人によって症状が違う場合があると改めて気づけたという人もいました。
また、不調を感じた場合は我慢せずに、婦人科をはじめとした専門家に相談する重要性につい ても意見がありました。
不調は言いづらいし、声がかけづらい……。という壁をこえて、お互いを思いやり、支え合うには?
不調を感じているのは、自分だけではなかった……! という事実にまず気づくことは、大き な一歩です。これを踏まえたうえで、「不調について、周りにどうやって共有したらいいのだ ろう?」というお悩みも。
- スタッフの声
- 不調に関して、どこまでをどう言うべきか悩んでいます。
- スタッフの声
- 自分宛ではない会話で、〇〇がつらいという話が聞こえてくることがあるが、男性の私はどんなふうにつらいのかがイメージしにくく、こちらからサポートするアクションの加減がわからない……。


不調を気遣いたいけど伝え方がわからない周りの人と、不調を我慢している人。その間には、 お互いを思いやりたい気持ちはあるけれど、「きっかけがない」「言いづらい」といった壁が あることがわかります。
では、「言いづらい」という壁をとりのぞくにはどうしたらいいのでしょう?

- スタッフの声
- 女性の身体特有の話題について、「男性から話すとセクハラになるのではという気持ちが強かったけれど、生物としての当たり前の現象について、お互いが踏み込んでも良いよねという空気が必要だと思いました。
- スタッフの声
- 他者に求める前に、自分のことを隠さず話すことから始めたいです。
ほかにも、「お互いを知ること。そのために話し合うこと。話しやすい場をつくることも大切」といった声や、「理解し合おう・支え合おうとする姿勢があれば、壁を越えやすくなるか もしれない。知っていると知らないでは、感じ方が変わってくると思う」という声など、一緒に働く仲間を思いやり、支え合う方法について具体的な意見が寄せられました。
フェムテック勉強会、やってみて何が変わった?
勉強会を終えて、「我慢するのではなく、うまく付き合っていくものだという認識が変わった」などの前向きな気づきを得たという声が多くありました。また、今後について「同じような悩みを抱えている方が多いと感じ、自分だけではないと安心できた。これからは理解しあえる環境をつくりたい」など、社内への環境づくりに対する、明るい提案も見られました。

自分を知ることは、自分に向き合うきっかけに!
自分自身のこと、パートナーのこと、働く環境のこと。フェムテックへの学びを通して、スタ ッフそれぞれの気づきや発見がありました。自分を少し解放し、自分の不調を認めることで、まわりの人や一緒に働く仲間の不調を理解しやすくなるかもしれません。
また、自分自身が不調を抱える当事者でなくても、同僚や上司、パートナーと理解が生まれる 環境を築くことは、一人ひとりが悩みを相談しやすく、働きやすい場所づくりにも関わってくるのではないかと感じました。
2 回にわたるフェムテックへの学びを通して、フェムテックは身近なことだと気づき始めること ができました。自分を知ることは、自分に向き合うきっかけにもなります。日常の中でひと呼吸置いて、自分の心と体について、ゆっくり考えてみるのもいいかもしれません。
次回(第 3 回目)は、ワークショップ体験の様子をお届けします!
フェムテック、みなさまご存知でしたか?「初めて知った!」や「これってどうなの?」など、ご感想でもなんでもお聞かせください(#^^#)
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