目も日焼けする!?紫外線の目への影響とケア方法をご紹介♪

09.27 2021
日焼けするのは肌だけではありません

紫外線の人体への影響というと、多くの人が思い浮かべるのは、肌の日焼けです。
「日焼け」とは紫外線の影響で皮膚が炎症を起こすこと、または紫外線が引き金となって作られたメラニン色素が沈着して、肌の色が黒くなることです。目にはこういった現象は起こりませんので「目の日焼け」という表現は適切ではないかもしれませんが、目は大して紫外線の影響を受けないということではありません。むしろ紫外線によって目が受ける影響は深刻です。
「目の日焼け」とは
目と日差しの関係というと、まず「まぶしさ」が思い浮かびます。まぶしさは可視光線の影響で、日焼けとは関係ありません。紫外線は肉眼では捉えることができず、そのため目に対する紫外線の影響もなかなか実感できません。 紫外線が目に与える急性のダメージの代表は、結膜炎で白目部分が赤くなる現象です。
ダメージが長く続くと水晶体に影響が出て、白内障を引き起こすことがあります。さらにダメージが蓄積すると、翼状片や黄斑変性といった病気に繋がり、最悪の場合は失明する可能性もあります。このような紫外線によって引き起こされる目のダメージを「目の日焼け」と表現しています。
「目の日焼け」の肌への影響
目の日焼けの影響は、目だけには留まりません。紫外線が目に入ったことを察知した脳は、紫外線の影響をブロックするためにメラニン色素を生成し始めます。
つまり目の日焼けは、肌の日焼けにも繋がるのです。 また、目の日焼けが肌の老化や皮膚ガンの引き金になることも否定できません。このように紫外線によって目が受ける影響は、非常に深刻です。
目の日焼けを予防するには
目に限らず、日焼け予防のために心がけたい基本的なことは、なるべく日陰で過ごすということです。この基本は守った上で、さまざまなアイテムを利用し、体の外側からも内側からも日焼けを予防しましょう。
外側からの日焼け予防

サングラス
目の日焼け予防方法として真っ先に思いつくのは、サングラスです。 紫外線量の増加が日本よりも大きな問題になっている南半球では、老若男女を問わず外出時にはサングラスが必需品になりつつあります。レンズの色の濃さが関係するのは「まぶしさ=可視光線」で、紫外線とは関係ありません。色の濃いサングラスをかけると、光を取り込もうとして瞳孔が広がり、かえって紫外線をたくさん取り込むことになりかねません。
紫外線を防ぐためには、グラスの色よりもUVカットかどうかということを意識しながら選びましょう。
日傘、帽子
サングラスとは逆に濃い色をおすすめしたいのが、帽子や日傘です。
帽子や日傘は薄い色だとUVカット効果が弱くなります。黒やネイビーなど、紫外線を吸収してくれる濃い色を意識して選んでください。
習慣化
日常で紫外線を浴びやすいシーンを、今1度想像してみましょう。
日常のゴミ出しや、洗濯物を外に干すときにも紫外線を浴びています。短時間の紫外線も面倒がらずにガードしましょう。勝手口やベランダへ出る扉のそばに、サングラスや帽子を置いておくと、楽に習慣化できます。
ドライアイの改善で日焼け予防

紫外線が目に入って最初に届くのは角膜です。十分な量の涙が角膜を覆っていれば、紫外線は涙によってかなりブロックされて角膜は守られます。
つまりドライアイを改善することで、紫外線が与える角膜への影響を和らげることに繋がります。しかし、スマホやパソコンを見続けている現代人の目はドライアイになりがちで、角膜は無防備です。スマホやパソコンを使うと、自然とまばたきの回数が減り、目が乾きます。目の疲れが肩こりや首コリに繋がることもあります。ドライアイ予防には、以下のような工夫をしてみてください。
<ドライアイをケアする工夫>
・スマホやパソコンを使うときは、ブルーライトカットの眼鏡をかけて目の負担を減らす。
・人工涙液のような目薬を習慣的に使って、目の潤いをキープする。
・目を左右上下(各3秒ずつ)に動かして目のストレッチをする。
・疲れた目を休ませる。目を閉じて、冷たいタオルで冷やす。
目の日焼けの急性症状である結膜炎の段階で、目を休ませましょう。充血がとれなければ、消炎効果のある目薬を使ったり、眼科を受診しましょう。早めのケアでダメージを最小限に抑えてください。
内側からの日焼け予防

ミネラル、ビタミンを摂る
亜鉛やカリウムなどのミネラルやビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類は、少ない量で体全体のバランスを整える働きをしています。 ミネラルやビタミンの摂取で重要なのは「続ける」ことです。
ミネラルやビタミンが豊富に含まれている肉類、緑黄色野菜、小魚類、海藻などを毎日少しずつ食べることで、目の健康が保たれ紫外線によるダメージが少なくなります。
ルテインを食事から摂る
栄養の中でも特に注目したいのが、ルテインです。
ルテインは目の1番奥にある網膜に多く存在しており、有害な光を吸収し、目を守る働きをしています。不足すると白内障や黄斑変性などの目の病気が起こりやすくなります。ルテインは加齢と共に減少します。
また、強いエネルギーを持った光の刺激を受け続けることによるルテインの“オーバーワーク”でも、減少すると考えられています。ルテインは体内で作ることはできないため、食事から摂る必要があります。 しかも、貯蔵できるルテインの量は限られているため、1度に大量摂取しても意味がありません。ルテインは継続的に摂取することが大切です。 ルテインは天然色素の一種で、色の濃い野菜に多く含まれているため、緑黄色野菜を積極的に食事に取り入れましょう。
具体的には「小松菜」「ほうれん草」「ケール」「ニンジン」などです。これらの野菜には、ミネラルやビタミンも豊富に含まれています。体の内側から目のケアをするためには最適の食材です。 また食事からルテインを摂るには、ちょっとしたコツがあります。
ルテインは油に溶けやすい性質(脂溶性)があるので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。食事に取り入れるときには、油で炒めたり、サラダならオリーブオイルをかけるなどの工夫をしましょう。
ルテインをサプリメントから摂る
毎日の食事で常にルテインを意識するのは大変です。ときには青汁やサプリメントを使って上手に補うのも、ひとつの方法です。

1年を通して紫外線ケアを心がけ、目の健康も肌の健康も守りましょう。
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