乾燥シーズン到来!冬の手荒れの集中ケア

12.21 2021
手荒れの原因とは?
皮膚の表面には角質層があり、その角質の上を汗と皮脂の混ざった皮脂膜(天然の乳液のようなもの)がバリアになり皮膚を守っています。ところが、水仕事などで皮脂膜が流れてしまうと、角質の表面はカサカサになり、中の水分が蒸発し手荒れになっていまいます。

手荒れが進行すると、指先の皮膚が硬くなり、ひび割れを起こし、水に触れるとしみるようになります。このように角質層が割れてひび割れが起こると、傷口から刺激物が内部に入り込み湿疹ができたり、乾燥が慢性化して手荒れが治りづらくなります。
手荒れは誰でもなる可能性のある身近な皮膚炎で、最近では、感染予防のための手洗いとアルコール消毒で、大人だけでなく子どもの手荒れも増えているようです。さらに、皮膚への摩擦や刺激でも皮膚膜がダメージを受けるため、布や紙に触れる機会の多い職業の人や、引っ越しで段ボールやガムテープを使う際、キーボードのタイピング、スマホを操作するときの電流や熱、摩擦などが原因で手荒れになってしまうこともあります。
冬に手荒れがひどくなるのはなぜ?
手荒れは1年を通してなる可能性はありますが、特に夏に改善し、冬にひどくなるという人が多いです。それは冬には手荒れを招く、さまざまな要因が重なるからです。
冬の手荒れを招く要因

・お湯をよく使う
油のついた鍋を洗うときにお湯を使うと、汚れがよく取れると思います。それと同じようにお湯を使うと、手の皮脂膜もよく取れて、手が乾燥してしまうのです。
・大掃除で手への刺激が増える
ゴム手袋をはめずに刺激の強い洗剤を使ったり、いろいろな場所を手で触るだけでも手荒れの原因になります。
・空気が乾燥している
冬は外気だけでなく、室内もエアコンで空気が乾燥しています。空気の乾燥により皮膚の水分が蒸発します。加湿器で湿度をコントロールするようにしましょう。
・風邪予防で手洗いと消毒の回数が増える
ハンドソープや消毒の殺菌成分は、皮膚の水分と油分を奪うため、手が乾燥しやすくなります。
・手先が冷える
冬は気温が下がるため、末端の血流が悪くなり、肌のターンオーバーも鈍くなります。それにより、角質が硬くなり手荒れに繋がります。外出の際は手袋をつけるようにしましょう。
保湿以外にできる手荒れの簡単対処法
手の皮脂膜が失われることで手荒れになるので、手荒れを防ぐには、まずはハンドクリームで潤いを補いましょう。水仕事、トイレ、消毒の後など、習慣化して保湿をするように心がけると良いでしょう。 保湿以外にも、ハンドマッサージで手先、指先の血行を促進させるのもおすすめです。
血行促進ハンドマッサージ

手荒れを防ぐ日常でできる工夫
手荒れは、手洗い、消毒、摩擦、空気の乾燥など、手への刺激が原因で起こるため、これらの刺激をなるべく減らすように日々の生活の中で工夫をしていく必要があります。以下に手荒れを防ぐ工夫をご紹介します。

※1 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症への対策として、手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はないと報告しています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
<参考文献>
日経ヘルス https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK1400L_U2A211C1000000/?page=2
自身の著書 『美しい手がすべてを引き寄せる』(青春出版社)
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