ワクワクがハッピーな脳を育む‐大人の好奇心の育て方‐
08.20 2025
ワクワクしている時は脳内でドーパミンが分泌している…!
「ワクワクする」という感覚には、脳内で分泌される神経伝達物質「ドーパミン」が大きく関与しています。
ドーパミンは、嬉しさや楽しさ、やる気、集中力を引き出す「メッセンジャー」として働き、私たちの心と行動にポジティブな影響を与える物質です。
そのドーパミンの分泌をコントロールしているのが、脳の奥に位置する「VTA(腹側被蓋野)」という部位です。新しい体験や「これから良いことが起こりそう!」といった前向きな予測がVTAを刺激することで、ドーパミンが放出されます。
ドーパミンの放出によって、やる気が高まり、気分が明るくなり、脳が活性化します。つまり、ドーパミンの働きは「幸せのエンジン」とも呼べる存在なのです。
日常の中で意識的にワクワクを感じることは、脳と心にポジティブな刺激を与え、結果として幸福感を高めることにつながるということなんです。
興味のない事をやってみるとワクワクしやすくなる
大人になると、興味のない事を「時間のムダ」と感じてしまいがちですよね。
しかし、一見興味がないように思える事こそが、脳に新鮮な刺激を与え、ワクワク感を引き出すカギになるのだそう! 興味のない事に対して行動を起こし「思ったより楽しい」「意外にできた」という予想外の良さがあると “予測誤差”(=脳にとって嬉しい“裏切り”)が生まれ、ドーパミンを大量に放出させます。興味のない行為の際は、元々期待していない分、ドーパミンが放出されるために必要な刺激量が少なくてすむのです。
たとえばコンビニで新商品を買ったとき「どうせそんなに美味しくないだろう」と思って食べたら…
「えっ、すごく美味しい!」という経験をされたことがあるのではないでしょうか。
この「意外性」が予測誤差です。
興味がない事、期待していない事でも「つまらないと思っていたけど、意外と面白い」「苦手な事だと考えていたけれど、意外とうまくできる(楽しい)」とこのようなポジティブな裏切りがあると、脳の腹側被蓋野(VTA)が活性化し、ドーパミンを放出するスイッチが入りやすくなります。
目的志向にもワクワク志向とのバランスが◎
目標に向かって努力する「目的志向」は、成果や達成感を得るために欠かせない考え方です。一方で、その過程に楽しさや好奇心を見出す「ワクワク志向」も、心のエネルギーを維持するうえで重要な役割を果たします。
多くの大人は、結果や効率を優先するあまり、目的志向に偏りがちです。しかし、やる気を長く保つためには2つの志向をバランスよく取り入れることが、ハッピーな脳を育むカギとなります。
たとえば資格取得を目指して勉強している場合「合格」というゴールばかりに意識が向くと、モチベーションが下がってしまう傾向にあります。そんなときこそ「新しい知識を得る楽しさ」や「学んだ内容を誰かに話したい」という気持ちを大切にすれば、学びの過程そのものが楽しい体験へと変わっていきます。 ゴールを見据えつつも、過程を楽しむ「ワクワク志向」の視点を持つことが、継続的なやる気を育てる秘訣なのです。
ワクワクする感覚を取り戻すためのコツ
大人になると、毎日のルーティンに追われ、新しい刺激を感じる機会が少なくなりがちです。しかし、普段の生活にちょっとした変化を加えるだけで、ワクワクする感覚は十分に取り戻せます。 最近ワクワクしていないと感じる人もいるかもしれませんが、ワクワクの源は特別な出来事に限りません。身の回りのありふれた場面にも、ワクワクの種はひっそりと潜んでいます。ワクワクは、意識的につくり出すというよりも、自然に湧き上がる感情です。
たとえば、普段と違う道を通って出勤する、スーパーで見かけた珍しい食材に挑戦する、気になっていた一冊の本を開いてみるなど。こうした小さな冒険が、ワクワクする気持ちを呼び起こすきっかけになります。
<参考文献>
● 無駄な行動をすればするほどワクワクの芽が育つ?【脳神経科学で解き明かす】
● 新しいことに挑戦することで脳は活性化する!ドーパミンを分泌させるのに重要な「ゲーミフィケーション」とは!?【脳の話】
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