古くから続く【贈り物】の文化。それは感謝や助け合いから生まれる心のつながり

01.31 2023
贈り物の始まりは、縄文時代の助け合いから
イベント盛りだくさんの年末年始が過ぎても、まだワクワクが続いている私。
なぜなら【贈り物】の季節が続くからです。
受け取る側になるのはもちろん嬉しいですが、贈る人の喜ぶ姿を思い浮かべながら、あれやこれやとプレゼントを選ぶのもまた楽しいんですよねぇ。

この【贈り物】の文化ですが、すでに縄文時代から始まっていたと言われています。
集団生活が中心だった時代だけに、自分が狩った獲物をまわりに分け与えていたのだとか。
助け合いや支え合いが【贈り物】の起源だと思うと、なんだか素敵なお話ですね。

また【贈り物】のもうひとつの役割は神様への捧げもの。農耕で生活していた人々にとって、長引く悪天候や異常気象は命にかかわる問題。
神様へ食べ物を捧げることで、天災が起きないよう祈ったり、食物を与えてくれる感謝を伝えたりしたんです。
支え合いや感謝から、心と心、人と人がつながっていく…。やっぱり【贈り物】の文化はいつまでも大切にしなくては。
内祝いとお返しは同じ?贈り物に関するマナー
例えば、誰かにお祝いの【贈り物】をした時に、内祝いと記されたお礼の品が返ってきた…。そんな経験がある人も多いと思います。
“お返しの文化”は日本ならではのものですが、じゃあ内祝いとお返しの違いって…?
もともと内祝いとは、自分の家でお祝い事があった際に、身内や近所の方への【贈り物】を通して報告することでした。
つまり、お祝いをいただいていない人にも喜びを知らせ、その気持ちを分かち合うのが本来の意味なんです。

一方、お祝いをくださった人への感謝の気持ちを、こちらからの【贈り物】で示すのが文字通りのお返し。
シンプルに“お礼”と考えていいかもしれません。
現代ではこの解釈があやふやになっているケースが多く、また、家庭や地域による風習の違いもその要因になっています。
では、どんな時に内祝いをするのが正しいのでしょうか?
主な内祝いの種類
結婚内祝い
結婚の報告を兼ねて、親しい人に贈り物をするのが本来の形。
出産内祝い
結婚報告と同じく、親しい人に挨拶と報告を兼ねて贈り物をするのが本来の形。生後1~2ヵ月が目安。
新築内祝い
完成後にお披露目を兼ねて親しい人を招き、おもてなしするのが本来の形。
快気祝い(快気内祝い)
お見舞いに来てくれた人に退院後に贈るお礼。まだ通院療養が続く場合は快気内祝いと表記。
実際はお返しにあたる場合でも、熨斗(のし)に“内祝”と記して贈るケースが最近の主流。
分からない場合はお店の方に相談するのがオススメです!

実はお返しがいらない【贈り物】も!
ここまで見ると、【贈り物】をいただいた時にはちゃんとお返しを…と思いがちですが、実はそうではありません。
お祝いとしていただいた場合でも、お返しが不要なケースがあります。
入学・卒業・成人祝い
出産はパパ・ママに対するお祝いの意味合いも大きいですが、この3つは“成長した子ども”に対するお祝い。
経済力のない子どもからのお返しは不要です。ただし、初節句の場合は内祝いを行うケースもあります。
栄転・昇進・転勤祝い
こうしたビジネスシーンでのお祝い事も、基本的にはお返しは不要と言われています。
もし大きな金額のものをいただいた場合は、現況報告を兼ねてお礼の品を送っても大丈夫!
災害・火事見舞い
病気のお見舞いに対するお返しは一般的ですが、火事や災害のお見舞いに関しては不要。
大変な状況を支えたい…という気持ちなので、お返しをするとまた心配をかけちゃうかも…。
もちろんお返しの贈り物が不要でも、感謝はしっかり伝えたいもの。直筆のお手紙や電話などで、嬉しさや喜びを素直に伝えましょう。
贈る側も、受け取る側も、笑顔になれるのが1番ですね!

日本とはぜんぜん違う!?海外の贈り物事情
国際化の進むこの時代では、海外出身の知人・友人を持つ人も多いのではないでしょうか。
海外でも日本と同様に贈り物をする文化がありますが、そのマナーはまったく違います。
特に欧米では、日本のご祝儀のようにお祝いで現金を渡すことはありません。むしろ、失礼な行為だととらえる人もいるそうです。
同様に“お返しの文化”もなく、その代わりに【贈り物】をもらった時はその場でラッピングをほどいて、感謝の気持ちをいっぱい伝えるんだとか。

うんうん、海外ドラマのシーンでよく見る、よく見る~。
また、気をつけたいのは宗教やジンクスの違い。
日本でよく贈られているものでも、その国では大変なタブーになる場合があります。何を贈れば笑顔になってくれるのか…?
まずは相手の国の文化や風習を調べて理解を深めることも、ひとつの【贈り物】のカタチかもしれませんね。
かく言う私が1番嬉しいのは、この記事を読んでくださるみなさんの元気な毎日と叱咤激励のメッセージ。
…というワケで今月もたくさんのコメントお待ちしております(笑)。
記事の感想など、ぜひお聞かせください♪
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