肌のバリア機能を高めて、健やかな肌づくりしませんか?

04.16 2021
肌のバリア機能とは?
「肌のバリア機能」は、大きく分けて2つの種類があります。
①「角層」
異物の侵入から肌を守ってくれるバリア機能です。
②「タイトジャンクション」
角層のはたらきをコントロールするほか、肌内部の水分蒸発を防ぎ、うるおいを守ってくれます。
肌のバリア機能①角層
「角層」は、肌の1番外側にある層で、角層細胞がレンガ状に積み重なっています。私たちの肌は化学物質や大気汚染物質、ダニやハウスダストなど、常に外部からの異物にさらされています。「角層」には、これらの異物や刺激から肌を守ってくれる役割があり、水分の蒸発も防いでくれます。
具体的には、
・「角層」表面の「皮脂膜」
・「角層」細胞内の「天然保湿因子(NMF:natural moisturizing factor)」
・NMFの間をセメントのようにくっつけてくれるセラミドなどの「細胞間脂質」。

バランスよくこの3つが働くことで、外部からの刺激や異物の侵入から肌が守られ、うるおいのある肌がキープされます。
肌のバリア機能②タイトジャンクション
「タイトジャンクション」とは「角層」の下にある顆粒層(かりゅうそう)のバリア機能です。角層のpHを弱酸性に保ち、細胞間脂質やNMFの合成・代謝を正常に保つ効果もあるといわれています。

このように健康な皮膚は、細胞同士がしっかりとくっついているので、これより内側に病原体やアレルゲンが侵入するのを防いでくれています。
肌のバリア機能が低下するとどうなる…?
年齢や紫外線、ストレスや生活習慣の乱れなどがあると「肌のバリア機能」の低下につながります。低下した肌とは、どのようなお肌なのでしょうか?
ドライスキン(乾燥肌)による、かゆみや痛み
肌の水分量が減ってしまうと「肌のバリア機能」が低下し、肌の表面が乾燥してしまいます。いわゆる「ドライスキン」といわれる状態です。

「ドライスキン」になると、肌の表面がぽろぽろとはがれ落ちたり、亀裂が入ってしまったりと、ざらついた状態になりがちです。外からの刺激に対して敏感になるので、ちょっとした刺激でもかゆみや痛みを感じやすくなってしまいます。
肌荒れ(湿疹・蕁麻疹も含む)
肌荒れが起きた肌は、外部からの異物やウイルス、細菌などが侵入しやすい状態になっています。それにより、湿疹や蕁麻疹が起きたり、ひどい場合は慢性的な皮膚疾患のもとになったりしてしまいます。
肌のバリア機能を保つためには?
ちょっとしたスキンケアの間違いや、生活習慣によって「肌のバリア機能」は低下しがちです。健やかな肌を保つために、以下のことを普段の生活の中で気をつけてみましょう。
「洗いすぎ」「ゴシゴシ洗い」を避ける
1日に何度も顔を洗うことや、また洗い方もゴシゴシと洗ってしまうと「肌のバリア機能」は低下してしまいます。汚れをしっかり落とすことは大切ですが、余計な刺激が加わらないように、たっぷりの泡でなでるように洗い、すすぎをしっかり行うとよいでしょう。

熱いお湯は肌の油分を奪ってしまうので、水やぬるま湯で洗うこともポイント。また、洗顔後は肌の水分量がどんどん減っていくので、すぐに化粧水などで保湿しましょう。 保湿のあとは、水分が蒸発しないように、乳液やクリームなどでしっかり保護することも大切です。肌の表面にフタをするようなイメージですね。

紫外線対策をする
紫外線は日焼けのもととなるだけでなく「肌のバリア機能」を低下させ、乾燥を引き起こします。また「肌のバリア機能」が低下した肌では、弱い紫外線でも肌に炎症が起こりやすいともいわれているので、肌トラブルがある方は特に気をつけたほうがよいでしょう。

日差しの強い季節だけでなく、冬場もUV効果のある下地を使うなど、年間を通して紫外線対策を行いましょう。
ライフスタイルの見直しを
ストレスや偏った食生活、睡眠不足や疲労などが原因で、肌のターンオーバーが乱れてしまうことがあります。ターンオーバーが乱れると細胞間脂質などの保湿成分が作られにくくなってしまい「肌のバリア機能」が低下してしまいます。原因は1つだけでなく、いくつかの要因が重なっていることが多いので、ライフスタイルを見直してみることも大切です。

健康な肌を保つためには、ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素を意識して摂取するとよいでしょう。

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