09.29 2022

  • スタッフ 尾中

    幸福学のワークショップ講師をされているまゆこさん、かずさん。今回もスタッフの悩みから“自分ができることに集中する”という考え方をアドバイスいただきました!
    私もあるある!分かる!の悩み。お読みいただき、解決まではいかなくとも、みなさまの毎日にお役立ていただけるとうれしいなと思います♪

  • かずさん

    さまざまな企業にアドバイス・フォローするコンサルタント。「会社に勤める人がもっと幸せになればいいのに」と思って調べている間に「幸福学」に出会いました。その学びと実践を通じて、世の中に幸せな人を増やすのが目標。気が楽になり、幸福度が上がる理論的な内容を中心にお伝えしていきます!

  • まゆこさん

    幸福学研修講師・複業歴6年のトリプルワーカー。自分が幸せであれば周りを幸せにできると気づき、自己肯定感どん底からはい上がる。楽しく生きていたら、半年間で契約社員から部長になりました。みなさまのお悩みを楽しく解決します♪

それではスタートです!!

相談室の入口にたたずむ、ももさん。どうやらお悩みのようです。

スタッフ もも
………はぁ…
まゆこさん
あれ?ももさんじゃないですか。どうしたんですか。今日は何か元気ないですね。
スタッフ もも
ちょっと仕事で落ち込むことがあって…でも、お2人に相談するほどのことかなぁって迷っていました…。
かずさん
そうなんですね。話して楽になることだったら、ぜひ私たちで聞きますよ!
スタッフ もも
ありがとうございます。申し訳ないですが、聞いてもらっても大丈夫ですか?
まゆこさん
もちろんです!
スタッフ もも
先日、仕事でミスをして…それで『私、この仕事向いていないのかな』って。気持ちが晴れず、モヤモヤしているんです。
かずさん
あら。そんなに落ち込むとは相当なミスなんですか?
スタッフ もも
う~ん…どうなんでしょう。先輩には「次から気をつけてもらえれば大丈夫だよ」と言ってもらいましたが、ここ2~3日引きずってしまっています。
まゆこさん
そうでしたか。どうしてそこまで落ち込んでいるんですか?
スタッフ もも
次も同じミスをしてしまいそうで怖いんです。
実は同僚のBさんも同じミスをしていたんですが、気持ちを切り替えて、今日は明るく職場に来ていて。私はBさんと比べて気持ちの切り替えもうまくいかないし…自分はこの仕事が向いていないのかも…と。

新たな視点と理論を与える

かずさん
おぉ。気持ちがだいぶネガティブになっていますね。
スタッフ もも
そうですね。
昔からネガティブで考え込むところがあるので、もともとの性格なんだと思います。Bさんにどうしたらそんなふうに気持ちの切り替えができるのか聞いてみたら『失敗は成功のもとだと考えればいいんだよ~』と言われて、そんなふうに考えられたら苦労しないよ~~~と(涙)。
まゆこさん
なるほど。ももさんは今、もともとの性格がネガティブと言われましたね。
実はポジティブ・ネガティブというのは遺伝的な要因もあるのですが、半分は個人の思考習慣で、心理学ではポジティブは後天的につくれると言われているんですよ!
スタッフ もも
え!!そうなんですか?!
かずさん
はい。先ほどのももさんとBさんの考えの違いを整理すると、こんな感じになります。
かずさん
同じミスをしたという事象に対して、ももさんは『失敗してはいけない』と考えて自分を責めていますが、Bさんは『失敗は成功のもと』と考えて、次につなげるためのヒントにしています。
まゆこさん
同じ出来事に対して、どのように受け止めるかはその人の思考の習慣です。ただ、この習慣は幼少期の親の教育や周囲の環境によって形成されます。ご自身が変えられない性格だと思い込むほどに無意識のクセになっているんです。でも生活習慣って変えられますよね。
これまでの日常で、昔はやっていなかったけど意識して習慣化したことはないですか?
ももさん
そういえば20歳までは運動する習慣がなかったんですが、20歳を超えてからは健康のためにヨガを日常的にするようになりましたね。
まゆこさん
素晴らしいですね!思考も同じで習慣は変えられるんです。
ものごとを前向きに捉えられるようになりたいと思うのであれば、今回のようになにかマイナスの感情が湧いてきたら…
『①事実と感情をわける』
『②自分の思考習慣のクセに気づく』
『③思考習慣のクセを修正する』
の3ステップを繰り返してトレーニングしていくことで、ご自身の考え方をポジティブに近づけていくことができます。
かずさん
思考習慣のクセに気づいたり、修正するためには、ネガティブな思考パターンにおちいっていないかを確認するための問いかけをすると良いですよ。
スタッフ もも
問いかけ…?
かずさん
ものごとを悲観的に捉えさせてしまう思考のクセにおちいっていないかを確認するために、以下の思い込みがないかチェックしてみましょう。     
✔ これまでうまくいかなかったから、今回もうまくいかない     
✔ 完璧にできない自分には価値がない     
✔ 失敗したらすべておしまいだ
こうした思い込みに気づいたら『本当にそうなのか?』『例外はないのか?』と自分自身に問いかけてみましょう。マイナスに考えすぎている自分に気づけると思います。
スタッフ もも
たしかに。よくよく考えてみると、この仕事向いていないかも…と思った気持ちの裏側には、そうした想いがあったように思います。そして例外はないのか?と考えたとき、本当はいつもうまくいっていないわけではなく、先日も仕事で感謝されるシーンがあったことを思い出しました。
まゆこさん
人によっては、マイナスを過大評価してプラスを過小評価する傾向があると言われています。
スタッフ もも
ネガティブが強くなると、自分の良いところを忘れてしまうものなんですね。
まゆこさん
はい。だからこそ、自分のネガティブな思考に気づいて、本当にそうか?例外はないのか?と問いかけをしていくことで、客観的にネガティブになりすぎているなぁと気づくことができるんです。
ほかにも~しなければならない/~でなければならない/○○と比べて自分はダメだ、といった思考が浮かんできたら、同じように問いかけてみると必要以上にネガティブにならないと思いますよ。
スタッフ もも
なるほど。たしかに今回のミスについて反省はあるのですが、仕事全体を通じて考えると、周囲から評価されたところもあったなぁと思えてきました。
もう1度、自分の思考そして仕事とも向き合ってみたいと思います!
かずさん
頑張ってください!うまくいくことを祈ってます!

かず’s thinking 「なぜ自分を知ることが“幸せ”につながるのか」

読者のみなさんも普段いろいろなお悩みを抱えていると思います。今回はそんな悩みが少しでも解決の方に向かえばとの思いで「考え方・捉え方」をテーマにしました。
私は個人的には『出来事が悩みを作るのではなく、その出来事に対する自分の考え方・捉え方が悩みを作る』という言葉が端的に心理を表していて、好きです。自分自身の考え方・捉え方は変えられる、それによって結果も良い方向に変わるかもしれないという気持ちになっていただけたら、すごくうれしいです。そう思えた瞬間から幸せに近づくことができると思います。 なお、今回の「考え方・捉え方で結果が変わる」という理論は心理学の世界では「ABC理論」と言われていて、非常に有名です。現代の精神疾患治療のベースにもなっていて、知れば知るほど奥が深い理論です。興味を持った方はぜひ調べてみてくださいね。

  • かずさん

    個人事業で中小企業を対象として支援するコンサルタント。
    大学卒業後、大手経営コンサルティング会社に10年在籍し、零細~東証一部上場企業へのさまざまな支援経験を積んだ後、独立。組織・人材・マネジメント系のテーマを中心としながら、さまざまな中小企業を支援しています。
    そのコンサルティングの中に幸福学のエッセンスを入れて、中小企業で働く人全員が幸せに生きられる道を模索しています。

  • まゆこさん

    デコボコベース株式会社 社長室室長。
    東証一部上場企業の社長室、WEB広告ベンチャー人事、フリーランスを経て現職。管掌範囲は人事、広報。また、株式会社生活総合サービスにて、自己肯定感やwellbeingを高める企業研修プログラムの開発講師をしています。
    個と組織の幸せの両立を通じて、次世代が希望を持てる社会に近づけることが人生のパーパスです。

記事の感想や、他にも知りたいことなどございましたら、ぜひお聞かせください♪

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ていねい花子
今更ですが、自分の幸せのシーンをイラストにして載せていただきとても嬉しいです。保存しました♥️ありがとうございます!

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