03.05 2021

  • スタッフ 尾中

    寒い季節だけでなく、年中悩まれる方も多い「乾燥肌」。お肌が乾燥すると、ピリピリと痛くなったり、かゆくなったりしてしまうこともありますよね。お化粧のノリが悪くなってしまい、困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
    そんな乾燥肌について、メカニズムや対策方法をお伝えします。

乾燥肌とは、どのような状態?

乾燥肌とは、肌の皮脂と水分量が減り、うるおい不足になっている状態のことです。 乾燥肌の代表的な症状には、次のようなものがあります。

肌が乾燥しやすいのは、すねやひざ、ひじ、足の裏など、皮脂の分泌量がもともと少ない部位です。また、目や口の周り、頬なども乾燥しやすいといわれています。 冬が近づくにつれて、特定の部位が乾燥してしまう…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

乾燥肌の原因は?

大きな原因は「肌のバリア機能低下」です。
肌のバリア機能とは…紫外線などの外部刺激からお肌を守り、健やかなお肌を維持するために欠かせないものです。

では、どういったことが「肌のバリア機能」を低下させてしまうのでしょうか。肌の表面には「角質層」と呼ばれる層があり、お肌のうるおいに大切な水分が蓄えられています。 その「角質層」の外側を覆っている「皮脂」が膜になることで「角質層」の水分が外に逃げず、お肌のうるおいを保つことができます。

しかし何らかの要因で「角質層」の水分が減り、すき間ができると、そこから水分が蒸発し、お肌の水分不足が進みます。角質層の水分が減る要因には、次のようなものがあります。

お肌の水分不足が進むと「肌のバリア機能」がきちんと働かなくなり、さまざまなお悩みを抱える乾燥肌につながってしまうのです。

乾燥肌対策はどうすればいい?

乾燥肌にならないために、日頃からどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。簡単に行える乾燥肌対策をご紹介します。

季節に合わせた日常のスキンケアを大切に

・しっかり保湿
洗顔やクレンジングをしたあとは、忘れずに化粧水・乳液・クリームなどの基礎化粧品でお肌を保湿しましょう。お肌に合った低刺激の基礎化粧品を選ぶことも大切です。外の気温や湿度によって肌のコンディションは変わるので、季節に合ったものを選ぶようにします。

・紫外線対策
弱い紫外線であっても、浴び続けることで「肌のバリア機能」が低下し、お肌の内部を刺激することで乾燥が進んでしまいます。日焼け止めは年中塗るのがオススメ。
3月ごろから紫外線が一気に強くなり、5~7月ごろがピークに。また、1日のうちでは10~14時の時間帯に最も紫外線が強まります。

紫外線が強いときは特に、日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を活用したりと、しっかり日焼け対策をしましょう。

また、肌質はホルモンの影響を受けるため、年齢によっても変化していきます。
女性の場合、
15~25歳ごろ→お肌がオイリーになりやすい
26~35歳ごろ→水分量が減りやすい
36~45歳ごろ→水分だけでなく皮脂も減りやすい
そのあとは、年齢を重ねるにつれて、乾燥が強まっていきます。 もちろん個人差はありますが、肌質の変化に合わせてスキンケアを行うことも重要です。

ライフスタイルの見直し

・睡眠の質を高める
乾燥肌の要因の1つに「ターンオーバーの乱れ」があります。ターンオーバーは睡眠の質を高めることで、乾燥肌対策につながります。毎朝決まった時間に起きて、朝ご飯をしっかり食べることが、ターンオーバーを整えるコツです。就寝前は、リラックスして過ごすように心がけましょう。

・バランスのとれた食事を心がける
毎食の栄養バランスを意識し、お肌のためにはタンパク質・ビタミン・食物繊維が豊富な食材、そして水分もたくさんとるのがおすすめです。

・体を動かす
運動不足で体の代謝が落ちると、血流が悪くなったり、老廃物が溜まったりして、ターンオーバーが乱れてしまいます。普段運動する習慣がない方は、ウォーキングやヨガなどの軽い運動から始められるのもいいかもしれませんね。

・エアコンの使用を最低限にする
エアコンの使用は最低限にして、お部屋の空気の乾燥にも気をつけます。乾燥する時季は加湿器を使い、適切な湿度を保つようにしましょう。

お肌に刺激を与えない

お肌への摩擦が刺激になり、乾燥につながることがあります。すでに乾燥肌の場合にも、摩擦は肌荒れを悪化させる要因になります。タオルは、綿などの柔らかい素材のものを選びましょう。タオルで顔や体を拭くときは、強くこすらないように気をつけることも大切です。

低刺激性のボディーソープや石けんを使用し、すすぎもていねいに行いましょう。 湯船に浸かると、血流が良くなり、全身をリラックスさせてくれます。ストレスも「肌のバリア機能」の低下につながるので、お風呂で心身をほぐすことは大切です。
ただし!熱いお湯や長風呂は、必要な皮脂を落として乾燥の原因になるので、注意したいポイント。お肌に合った保湿系の入浴剤を活用するのもオススメです。お風呂から上がったら、体もしっかり保湿してあげましょう。

​コロナウイルスの感染対策として、マスクを長時間つけるようになった方が多いかと思いますが、どうしても肌との摩擦が生じてしまいます。小さすぎるマスクや顔の形に合わないマスクの場合は、摩擦が増えてしまうので、顔の大きさや形に合ったものを選びましょう。やわらかくて肌当たりの良い綿やシルクといった素材を選ぶのもポイントです。

お肌の乾燥を防いで心地よい日々を

乾燥肌になってしまうメカニズムや対策方法をご紹介しました。 お肌の乾燥が進むと、気持ちも落ち込んでしまいますよね。「自分は乾燥肌ではないから大丈夫」と思っている方でも、年齢や環境の変化などから思った以上にお肌が乾燥していて、それが肌トラブルのもとになっているケースもあります。
保湿・日焼け止めなどの毎日のスキンケアや、ライフスタイルの見直しなど、ちょっとしたことを続けることで、乾燥が改善されたり、乾燥肌への予防になったりします。ぜひ、できることから実践してみてくださいね。

  • しのぶ皮膚科院長

    監修/蘇原しのぶ(皮膚科医)

    皮膚科・皮膚外科医17年。
    webサイトやテレビ、ラジオなどのメディア
    活動・執筆も精力的にこなしている。日本アン
    チエイジング外科・美容再生研究会認定医。

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ていねい花子
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