『循環するエコバッグ』 エッセイ - 暮らしの拾いもの Vol.21
07.11 2024
以前、参加したまちのイベントで、ちょっと面白い試みをやっていた。
それは、「エコバッグ交換会」というもの。
家で使わずに眠っているエコバッグを一つ会場に持ってくると、その場にあるエコバッグの中から気に入ったものを一つ持ち帰ることができるのだという。
持ち寄ったら、そのバッグにまつわる思い出をカードに記入するのがルールだ。
すでに並んでいたエコバッグたちを見てみると、カラフルなもの、キャラクターものなどさまざま。
誰かの手に渡ることを前提としているからか、使用感があってもきれいなものが多かった。
くくり付けられたカードを見てみると、「このバッグを持ってよく犬の散歩に行っていました」、「正直手放すのは迷ったけれど、いっぱい使ってくれる人に託します!」などといったコメントが。
持ち主の顔や名前はわからなくても、生活や人柄がなんとなく見えてくるのが面白い。
ここに並んでいるのは、一時的だったとしても、たしかに誰かと生活をともにしたエコバッグたちなのだなあと実感する。
デザインだけでなく、書かれている言葉に惹かれて選ぶという体験も、何だか新鮮だ。
たまたま通りかかった近所のおばあちゃんは、このコンセプトを気に入って、わざわざ一度家に戻ってバッグを持ってきてくれたらしい。
丈夫そうな大きめのエコバッグと交換して、嬉しそうに帰っていったという。
思い出のあるものだからこそ、ただ捨ててしまうのではなく、新しく使ってくれる誰かのもとへ。
馴染みあるまちの中で循環していく。
エコバッグに限らず、こういうことが広がっていったら、とてもハッピーだなと思う。
いつか自分でも企画してみようかな。
(おわり)
#暮らしの拾いものvol.20
#暮らしの拾いもの 全話公開
エッセイの感想をぜひお聞かせください(*^^*)
コメントを投稿する
ご紹介させていただく可能性がございます。
場合により、弊社にて投稿内容を編集・削除させていただく可能性がございます。
投稿内容確認
※一度投稿すると、削除・編集操作を行うことができません。
投稿内容にお間違いはございませんか?
送信完了