災害に備えて -私たちが家庭でできること-

02.20 2023
災害が起きたときのことを家族で話し合いましょう

災害リスクを確認しましょう
災害によって避難行動や避難場所が変わるため、まずは今お住まいの地域は安全なのか、またはどのような災害リスクがあるのかを家族でチェックしてみましょう。
国土交通省が提供しているハザードマップを使った災害リスクの確認方法を解説します。
ハザードマップ:https://disaportal.gsi.go.jp/
重ねるハザードマップ
「重ねるハザードマップ」では、住んでいる場所の災害リスクを地図上に重ねて表示することができます。場所を入力して見たい災害種別を選択すると、自宅がどの災害リスクの対象地域に含まれるのかを地図で確認できます。また、災害ごとの避難場所も確認ができます。
わがまちハザードマップ
「わがまちハザードマップ」は、各市区町村が作成したもので、災害の種類ごとに避難所の一覧を地図で確認することができます。
自宅を検索し、対象となる災害のハザードマップを確認できます。まずは自宅の災害リスクを確認してから、避難方法を決めましょう。
避難方法を話し合いましょう
「重ねるハザードマップ」と「わがまちハザードマップ」で自宅から近い避難場所を探します。
次に、そこに向かう避難経路も確認しておきましょう。大雨の際に危険となる橋やアンダーパス、土砂災害警戒区域なども確認し、安全な経路を複数決めておくと安心でしょう。また、家族が通う学校や会社からの経路も確認しておきましょう。
災害時にスマホの充電が切れていたり、アクセスが集中する可能性もあるため、避難場所と経路は紙に印刷して保管しておくとよいでしょう。
災害発生時に家族がそれぞれ外出しているときは、事前に決めておいた避難場所に向かいます。家族の安否が気になって自宅に戻る方もいますが、その途中で災害に巻き込まれる可能性があるので、まずは自分の身の安全を確保しましょう。
安否確認の方法を家族で確認しましょう
災害が発生すると、スマートフォンや自宅の電話が使えなくなる場合があります。家族との連絡が取れなくなってしまうため、NTTが提供している災害伝言ダイヤルや災害伝言板webなどを使用して、安否確認をするように家族で話し合っておきましょう。
災害伝言ダイヤル171(電話)

電話で伝言を登録できるサービスです。
171に電話をかけて自分の電話番号を入力し、メッセージを登録できます。また、自分の電話番号を知っている家族などが伝言を再生できます。
登録されたメッセージがあるか確認したい人は171に電話をかけ、相手の電話番号を入力すると、その電話番号に紐づいて登録されたメッセージを確認することができます。
電話、公衆電話、一部のIP電話、携帯電話、スマートフォンから利用できます。
災害伝言板web171(インターネット)

災害伝言ダイヤルのインターネットバージョンのサービスです。
スタートフォンやパソコンなどからインターネットを使用して電話番号を入力すると、伝言の登録または確認をすることができます。
さらに、返信用のメッセージを登録することもできます。 事前に家族で被災したときの連絡の取り方や、災害伝言サービスの使い方を確認しておくと安心でしょう。
災害時安否確認サービス:https://group.ntt/jp/disaster/service/index.html
防災グッズの準備をしましょう
災害に備えて防災グッズを家庭で準備しておきましょう。
ここでは、用意しておきたい防災グッズの例をご紹介します。

何をどれくらい備えるかについては、首相官邸が用意している「災害の備えチェックリスト」を活用しながら、家族と話し合ってチェックリストを作って共有しておきましょう。
赤ちゃんや高齢者がいる家庭では、おむつや介護用品など特別に必要なものがあります。それらも普段から準備してリュックサックなどにまとめておくと、いざというときにすぐ持ち出せます。
災害の備えチェックリスト:https://www.kantei.go.jp/jp/content/000111250.pdf
サステナブルな防災備蓄方法
無理なく続けられる防災備蓄の工夫として、最近では「ローリングストック」という方法が注目されています。

食品や日用品で非常時にも利用できそうなものを多めにストックしておき、賞味期限が切れないように古いものから消費していく方法です。ローリングストックも、楽しみながら取り組まれる家庭が増えてきています。
たとえばカテゴリ別に収納し、可愛いボックスで見せる収納にしたり、自宅に防災専用ストック棚を作って家族全員が収納場所を把握するなど、非常時に慌てず対応できるような工夫をしている家庭もあるようです。
どのようなものをストックしていた方がよいか、保管方法も家族で話し合って工夫をしてみるとよいかもしれませんね。
家具の置き方を工夫しましょう
地震が発生すると大きな家具や家電が転倒したり、動いて出口までの導線を塞ぐことがあります。
転倒や移動するリスクがある家具は、以下のような器具を使って家具や家電が動かないように固定しましょう。

大きな家具は固定していても、冷蔵庫やテレビや電子レンジといった小さな家電製品、ピアノなどの転倒防止策は忘れがちです。 また、おもちゃや学習机や本棚などがある子ども部屋は、転倒しやすいものが多くあります。
普段から整理整頓を行い、ドアの近くに物を置かないようにすることや本棚の本が散乱しないよう、落下抑制テープを使って備えましょう。
防災もおしゃれにサステナブルに
万が一のときの備えとはいえ、防災対策でインテリアが台無しになってしまうと、普段の生活が楽しくなくなりますよね。安全でかつ楽しくオシャレに防災をするのが、サステナブルな防災対策です。
最近では、おしゃれな防災備蓄家具をセミオーダーで作れるメーカーもあるようです。
また、消化器と言えば赤くて目立つという印象ですが、モノトーンで”見せる消化器”も人気が出てきています。
家具を固定する金具やつっぱり棒が家中いたるところに見えると、あまりオシャレとは言えないですよね。
こんな方法で隠してオシャレに防災をしている家庭もありますよ!

日頃から災害に備えておくことが大切
災害発生時の安全は、日ごろの防災対策によって変わります。そのためにもハザードマップを確認して、自分の住んでいる地域の災害リスクや避難場所を調べておきましょう。家族で話し合ってルールを決めておくと、災害発生時の行動もスムーズになります。
備えもストレスになってしまうと続けることはできません。今回ご紹介したようなサステナブルな防災の工夫も取り入れながら、家族みんなで楽しく防災をしていきませんか。
<参考文献>
ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/
首相官邸
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/hinan.html https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
内閣府防災情報のページ
https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h25/73/bousaitaisaku.html
総務省消防庁 地震による家具の転倒を防ぐには
https://www.fdma.go.jp/publication/database/kagu/
オシャレ消化器
https://www.maffs.jp https://www.katch.co.jp/kinjo/prevention/prevention27.html
ご自宅でされている防災準備や、記事の感想をぜひお聞かせください(*^^*)
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